議員定数改正ルポ②なぜ今「28名に減らそうよ」なのか ナリポリ

前回のエントリー:
議員定数改正ルポ①考える議員。避ける議員。反対する議員。


平成26年9月の市議会で、宇都宮高明議員「議員定数を30名から28名に減らそうよ」という発議をしました。

結果は、賛成12名・反対16により否決。(当選枠が減るので、当然といえば当然の結果かもしれませんが…。)

そもそも、なぜ議員定数の改正をする必要があるのか、なぜ議論をせぬうちに、提出に至ったのか。今回はその辺を掘り下げいこうと思います。

なぜ議員定数の改正がいま議論されているのか

前回の市議会議員選挙(平成23年4月)以降、地方自治法の一部改正により、人口に応じた議員定数の上限が撤廃(平成23年8月施行)。これにより、議員定数について、市民に説明できる考え方を再構築する必要が生じました。
宇都宮高明議員はじめ、一部の議員は、「成田市議会においても、改正のあった任期中に、定数についての議論を深め、ある程度の道筋を立てる必要がある」との考えから、定数改正についての議論の場を模索するようになりました。
→選挙前に降ってわいた議案ではなく、前回の選挙後間もない頃からの、今期のテーマだったのでは?

なぜ十分な議論をせぬうちに提出に至ったのか

議会運営の最高規範となる成田市議会基本条例の策定に向け、平成25年9月に議会改革特別委員会が設置されました。基本条例の中では、議会運営や議会改革、政務活動費や議員報酬まで多岐に触れられていますが、その中に、当然議員定数もその条項に含まれていました。
議員定数についても、この議会改革特別委員会で話し合われるべきテーマかと思われますが、この基本条例は大枠を定めるものとし、具体的な人数については、この委員会では話し合わないということになったようです。

定数改正を検討する議員たちは、この委員会では議論の場を持てません。そこで、会派を超えた有志の議員で、他の自治体の事例などを調査し検討する勉強会が行われるようになりました。

勉強会を進めていくなか、様々な見地から、定数は28名が妥当というひとつの答えにたどり着き、発議案を提出しました。

→十分な議論をしなかったのではなく、公の場での議論の場がなかったため、自主的な勉強会を開き、その中で調査や議論を進め、発議に至った、のが事実では?

提出をめぐっての受理拒否

また、ある議員のブログによると、発議案の提出にあたっては、上田信博議長が発議案を受け取らない、という珍事も発生していたようです。これは、地方自治法104条の議長権限を逸脱、同法112条の議員の議案提出権を否定するという議長権限を逸脱した行為で、平成26年9月の議会で、議長に対する不信任案が提出され、賛成多数で可決されました。(ちなみに、不信任案に法的拘束力がなく、辞任するかはその議員の意思に委ねられるようですが、続投しています。これまた前例のない珍事)
定数改正にあたっては、議長のため採決には加わっておりませんが、この行動からも、上田信博議長も反対なのでしょう、きっと。。。

反対議員の言い分「成田市議会基本条例」制定後じゃダメなの?

反対派議員の質疑、および答弁を読んでみると、「市議会基本条例を策定した後、議員で話し合って決めるべきでは」という言い分が多数を占めているように感じます。
ただ、条例を作成することと定数の議論はそもそも全く別物として検討する、ということが、議会改革特別委員会自体のスタンスなので、そもそも後先で考えるものではない気がします。

また、ある議員のブログでは、「なぜ議論をしないうちに提出したのか理解できない」といった主張も目にしましたが、前述の通り、オープンな場での議論の場がなく、自主的な勉強会など開催されていたようですし、認識不足だという印象が、どうしても拭えません。(実際に議会改革特別委員会の議事録に目を通していれば、定数改正についての議論が「ない」なんて恥ずかしくて言えないと思います)

個人的な考え

発議案提出にあたって、性急なイメージも正直若干ないわけではないですが、
・議員定数について、今任期中に市議会としてのスタンスを明確にすること
・次回(平成27年4月26日)の市議会議員選挙に出馬を検討するにあたって、(特に新人候補者に)ある程度時間的に余裕を持って新定数を示すこと
の2点を考えれば、決してタイミングとしておかしいとは思いませんでした。

議員内に定数変更について検討している活動は明白ですし、市議会基本条例について話し合う、議会改革特別委員会で具体的な定数について議論の場を持てない以上、「議論してから発議すべき」はおかしい、というか、議論をするために発議した、という主張のほうが正しく感じられました。

議事録を見てみると、理屈っぽい議員もいれば、己の保身がむき出しの、品性に欠けるような発言も目にすることができ、おもしろかったです(笑)時間のある方は目を通して、どちらの言い分が正しく聞こえるか、自分の目で確かめるのもいいかもしれませんね。

平成26年9月定例会議事録 p.287 △発議案第2号

続く

平成26年9月定例会
発議案第2号:成田市議会議員定数条例の一部を改正するについて 賛成12 反対16 により否決

議員名

採決

前回当選順位

雨宮真吾議員

1

石渡孝春議員

2

神﨑勝議員

3

大倉富重雄議員

4

水上幸彦議員

5

一山貴志議員

6

小澤孝一議員

7

會津素子議員

×

8

宇都宮高明議員

9

伊藤竹夫議員

×

10

海保貞夫議員

11

青野勝行議員

×

12

海保茂喜議員

×

13

秋山忍議員

14

福島浩一議員

×

15

飯島照明議員

×

16

神﨑利一議員

×

17

伊橋利保議員

退席

18

荒木博議員

19

馬込勝未議員

×

20

湯浅雅明議員

21

鵜澤治議員

×

22

平良清忠議員

×

23

伊藤昌一議員

×

24

油田清議員

×

25

小山昭議員

×

26

佐久間一彦議員

×

27

上田信博議員

議長の為採決に加わらず

28

村嶋照等議員

×

29

足立満智子議員

×

30


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