これまでのエントリー記事:
議員定数改正ルポ①考える議員。避ける議員。反対する議員。
議員定数改正ルポ②なぜ今「28名に減らそうよ」なのか
前回の記事で、「なぜ今、議員定数についての議論があがっているのか」触れたところ、「『議員定数を減らす』という主張は、聞こえはいいが、果たしてそれで市議会の機能は担保されるのか」という意見を頂戴しました。
そこで今回は、現在の「30名」という人数が、多いのか少ないのか、いくつかの視点で考えていきたいと思います。
視点①人口
視点②面積
視点③財政規模
視点①人口から考える定数
全国の自治体のうち、人口が成田市(13万)と同規模の自治体(12.8万〜13.2万人)16自治体の議員定数を見てみると、最大34名、最少22名、平均27名となり、成田市の議員定数は、平均を上回っていることがわかります。
視点②面積から考える定数
全国809市区の面積合計216,282平方kmを、議員数合計20,356人で割ると、議員一人あたりの面積は、10.6平方kmとなります。成田市は213平方kmですので、議員一人あたりの面積平均10.6平方kmで割ると、20名という計算になります。
視点③財政規模
成田市(人口13万人、一般会計当初予算615億円)と同規模の財政状況を持つ自治体16自治体の議員定数を見てみると、最大32名、最少21名、平均28名となります。
まとめ
いずれの視点からも、現在の定数は、平均を上回っていることがわかります。
また、成田市には4つの常任委員会があります。委員数が少ないと議論が深まらない、多いとまとまらない、偶数だと議案の可否が同数になる可能性がある…というわけで、1常任委員会あたり7名くらいが適当かと思われます。議員がそれぞれ1つの委員会に属すると、4委員会×7名で28名という定数が導き出されます。
どの資料を用いるか、どういった切り口で情報を見るか、あるべき定数については様々な意見があると思います。
重要なのは、「現在の定数をただ『削減』する」のではなく、「議員定数についての意義を今一度考え、いちから情報を積み上げていきながら、必要な議員定数をさぐる」のが重要だと思います。
今回、議員定数改正の発議が否決されたのは、まことに残念です。
議員の皆様には、今一度原点に立ち、どうか成田市議会・成田市の発展という観点から、積極的に議論をしていってほしいと思います。
